Ubiquinone(CoQ) ユビキノン


Coenzyme Q

MW : 863.37(CoQ10

ユビキノン(ubiquinone)はコエンザイムQ(coenzyme Q、補酵素 Q)とも呼ばれ、エネルギー調達が行われている電子伝達系で水素キャリアとして機能している。
イソプレンの連なった側鎖を持ち、たとえば CoQ10 の 10 はイソプレン単位の繰り返し数を表している。 イソプレン単位の繰り返し数は生物種によって異なり、たとえばブタ心筋では10、酵母では6といわれている。 この側鎖は細胞内(ミトコンドリア内)で膜に付くための物と考えられている。
Ubiquinone(CoQ)
CoQ10 のようなキノン化合物は植物にも存在し、葉緑体には光合成の電子伝達にかかわっていると考えられているプラストキノン(plastoquinone)のほか、フィロキノン(phylloquinone、ビタミンK1)もユビキノンと同様の機能を果たしているものと考えられている。 微生物などで見られる menaquinone(ビタミンK2)(n = 6〜9)もまた同様である。
Plastoquinone Phylloquinone Menaquinone
Co〜というのは CoQ だけではなく、ほかにも CoA、CoB12 などがある。
コエンザイムQ10(CoQ10)は体によい成分としてもてはやされているようであるが、生化学の教科書には必ず出てくるようなポピュラーな物質である。 この調子でいくとどんな物質でも体によいとして商売出来そうである。



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2 Mar 2005
Last Modified: 02 Mar 2006